肌や体のエイジング対策として、現在セレブや美容・健康に関心を持つ人達から熱い視線を浴びている成分「ケイ素」。
肌・髪・爪・骨…と様々な部分に良い影響をもたらしてくれる成分ですから、話題になるのも当然と言えるでしょう。
でも「ケイ素は初めて意識的に摂取する成分だから、副作用が心配」という人もいるはず。
ここではケイ素の副作用について4つのポイントをまとめてみました。
1.厚生労働省が認めた安全性
私達日本人が日本国内で口にする食品・健康食品や飲料については、政府(厚生労働省)がその原料や添加物等を厳密にチェックし、使用可能である安全な成分を定めています。
ケイ素(Si)は地球上では酸素と非常に結びつきやすいため「二酸化ケイ素(SiO2)」という形を取っていますが、この「二酸化ケイ素」は厚生労働省が使用して良いと認めた食品添加物279番に指定されている成分です。
この指定については厚生労働省食品衛生規則表でも確認することができます。
ケイ素は食品衛生法第10条に基づき厚生労働大臣が「使用して良い」と認めた安全性の高い成分。
また大学・病院等の研究機関でも医薬品向け等での厳正な検査が行われており、副作用などの心配が無く安心して摂取できることがわかっているのです。
2.「摂取のしすぎ」には注意!
「ケイ素」は上記のとおり安全性の高い成分ですが、「亜鉛」や「鉄分」などのミネラル類と同様、「過剰」な摂取はあまり推奨されるものではありません。
例えば「亜鉛」は女性に嬉しい効果のある成分として知られていますが、一日の推奨摂取量(12mg程度)を大幅に超えた過剰摂取を長期間続けた場合、頭痛や腹痛等の症状が出ることもあるのです。
ミネラル類は「不足する」こともとても良くないのですが、「摂り過ぎる」というのも体に負担をかけることがあるのですね。
「ケイ素」についても、1日の推奨摂取量を大きく超えた摂取を続けた場合には、体がむくむなどの症状が見られることがわかっています。
ただしこれは適度な容量を守らずに、しかも長期間摂取を行った場合の話。
「早く効果を出したいから」と焦ってケイ素を大量摂取をするのは、却って体に負担をかける可能性も考えられます。
製品に書いてある適量を守ることを意識しておきましょう。
3.一時的な好転反応が出ることも
海外旅行などに行ってその街の水を飲んだり、海外製品のミネラルウォーターを飲んで一時的におなかがゆるくなった…という経験がある人もいるはず。
これは水の中に含まれるミネラルが胃腸を刺激することによって起こる一時的な反応であり、ほとんどの場合は数日で胃腸がミネラルに慣れておさまるものです。
「ケイ素」もミネラルの一種であるため、特に胃腸がデリケートな人の場合には飲み始めにはややおなかがゆるくなる人もいます。
「おなかがゆるくなりやすい」「海外の水でおなかを壊した経験がある」という人は、最初はケイ素の量を少なめにして、体をミネラルに慣らしていくと良いでしょう。
またケイ素には老廃物を排出する「デトックス効果」もあると考えられており、この働きが一時的に利尿などを頻繁にする可能性もあります。
これについては好転反応の一部であると言えますが、いずれにせよ「少しずつ摂取をして慣らしていく」という継続したペースを守っておくことが大切です。
4.幼児・赤ちゃん・妊婦にはNG?
ケイ素を体の中に蓄えておける量は、大人(20歳以上)になると加齢をするほど衰えていき、40代・60代ともなれば20歳時の半分以下になるとも考えられています。
しかし赤ちゃんや子供のうちは成長をするための栄養素・成分が体の中に蓄えられやすい時期であり、母乳や離乳食などに含まれる栄養で十分にミネラルを体に蓄えておくことができるのです。
そのため幼児・赤ちゃんなどにケイ素を加えた水などを与えると、「過剰摂取」となってしまう可能性が大。
体に良いとされるビタミン剤やサプリメントも、幼児や乳児には与えることが推奨されていませんよね。
それと同じで、「ケイ素」も赤ちゃんや幼児には不要と考えてもらった方がよいのです。
次に妊婦のケイ素摂取についてです。
こちらについても特に規制がなされていることは殆ど無いのですが、上記のとおりケイ素等のミネラルが入った水等は一時的に胃腸を刺激し、おなかがゆるくなることがあります。
またケイ素等のミネラル類が多いミネラルウォーターは「硬水」であり、ふだん「軟水」を飲みなれている日本人の妊婦の場合には「軟水」を飲む方が安心であると言われていることが多いようです。
体が非常に敏感になっている時期ですし、妊娠中には無理にケイ素を摂取する必要は無いと言えるでしょう。
どんなに体に良いビタミンやミネラル等の栄養素でも、急激な大量の摂取は体に負担をかけやすいもの。
「一刻もはやく効果を出したいから!」と欲張って、焦るのは禁物です。
少しずつ「ケイ素が体の中で増えた状態」へと慣らしていけば、ケイ素の働きはゆっくりと、しかし着実にあなたの体に様々な結果をもたらしてくれることでしょう。