今、美しい肌やアンチエイジングにこだわる人たちから熱い視線を浴びている成分が「ケイ素」。
内側からの摂取だけでなく、スキンケアにケイ素を取り入れる人も増えています。
でも何故、いま「ケイ素」が注目されているのでしょうか?
ここでは「ケイ素」がもたらす肌への効果と、おすすめの使用法についてご紹介していきましょう。
1.ケイ素が「コラーゲン」をサポートして「ハリのある肌」へ
肌を構成しているのは「表皮」「真皮」そして「皮下組織」という3つの層。
このうち「シワ」や「たるみ」にかかわる主な部分が「真皮」です。
真皮はやわらかさを保つための膠原線維コラーゲン・ファイバー、そして弾力を持たせるためのエラスティックファイバーによってイキイキとした状態を維持しています。
この2つが細くなるほどに肌の弾力が落ち、たるみやシワができやすくなるのですね。
このためスキンケアでは「コラーゲン」が重要な成分であるとされてきましたが、実はコラーゲンは成分そのものを経口摂取などをしても肌へと届くのはごく僅か。
そこで注目されたのが、コラーゲンの再生力や維持を行う役割を果たすミネラルの一種「ケイ素」なのです。
ケイ素を補うことで、コラーゲンが持つ肌の弾力性・保水性が強められ、ハリのある元気な肌に近づく=アンチエイジング効果が期待できるというわけです。
2.ケイ素の「ケラチン」への働きかけで「うるおい肌」へ
ケイ素はコラーゲンの再生力や維持力をサポートするだけでなく、ケラチン等の成分の結びつきを強める働きも持っています。
「ケラチン」は爪や髪にも存在する成分ですが、表皮では角質層・基底層で細胞の間を埋める「細胞間脂質」として存在しているもの。
簡単に言えば肌のうるおいやキメを整える役割を持っているのです。
ケイ素を補うことで、ケラチン同士の結びつきが強められ、表皮の潤いやしなやかさがアップすることに。
外界の異分子をシャットアウトする表皮の成分の結びつきが強くなれば、見た目に美しいだけでなく今後の肌トラブルの防止にも役立ちます。
内側にある真皮の弾力性アップ&外側にある表皮のキメ・うるおいアップという「ダブルの効果」がケイ素の魅力なのです。
3.毎日摂取で失われやすいケイ素を補おう
ミネラルの一種である「ケイ素」は、ビタミンC等と同様に人間の体内で作り出すことができない成分のひとつです。
また体内にケイ素をとどめておける量は20歳頃をピークに徐々に減少していき、これが肌老化や骨密度の低下などの「老化現象」を起こす理由のひとつになっているとの研究も進められています。
そのため、年齢が高い人ほど定期的なケイ素の摂取が重要となってくるわけですね。
現在のところ1日に補うべきケイ素の量は規定されていませんが、人間が1日に使うケイ素の量は8mg~9mg程度であるとされており、できればこの量を摂取することが理想的であると考えられています。
しかしケイ素9mgを食事で補うには、ケイ素が比較的多い海藻類(ワカメ等)でも200g近くを1日に食べなくてはなりません。
コンビニ等で売られている海藻サラダで使用されている海藻類はせいぜい5g~10g前後。200gを毎日食べるのはとても難しいですよね。
内側からのスキンケアとして経口摂取でケイ素を補うには、ケイ素が豊富に含まれた水やサプリメントなどを使用した方が効率的と言えます。
ケイ素含有の製品は様々ですが、自分に合った毎日続けられる摂取方法を選ぶと良いでしょう。
「ケイ素スプレー」で手軽にスキンケア
「もっとケイ素の効果を肌に取り入れたい!」と思う人達から注目されているのが、「ケイ素」を使ったスキンケア。
体の内側から肌構成を行うコラーゲンやケラチンに働きかけるだけでなく、外側からもケイ素を補うことで、よりエイジング対策効果を高めることが狙いです。
水溶性のケイ素が豊富に含まれた濃縮溶液やケイ素水などであれば、飲用として経口摂取するだけでなく、外側からのスキンケアに使用することもできます。
ケイ素を使ったスキンケアでもっともシンプルな方法としては「ケイ素スプレー」が挙げられるでしょう。
<<ケイ素スプレーの材料・使用方法>>
・水溶性ケイ素濃縮溶液もしくはケイ素水
・(濃縮溶液を使う場合)精製水もしくはミネラルウォーター
・スプレー容器(小さめのものが理想的)
・グリセリン(あれば)
1)精製水に水溶性ケイ素濃縮溶液を適量溶かしたものか、ケイ素水をスプレー容器に詰める
2)グリセリンを溶かし、よく振る
3)化粧水前のプレケアや、化粧後の乾燥どめなどに顔にスプレーして使用する。
なおグリセリンや保存液等が入っていないケイ素スプレーは常温だと劣化することもあるので、冷蔵庫などで保存し、容器に入れたスプレーは早めに使い切るようにしましょう。
4.普段使いのスキンケア用品ににケイ素をミックス!
水溶性ケイ素が入った濃縮溶液やケイ素水などであれば、普段使っている基礎化粧品やメイク用品・スキンケア用品に混ぜて使うこともできます。
<<日常のスキンケアに>>
化粧水・乳液などに少量混ぜれば、日常スキンケアでも気軽にケイ素をお肌に補うことができます。
<<メイクをしながらスキンケア>>
リキッドタイプのファンデーションやクリームタイプのアイカラー・チーク等に少量を混ぜておけば、メイクをしながらスキンケアをすることもカンタンです。
<<洗顔時にもケイ素を>>
洗顔料を泡立てる際にケイ素の濃縮溶液かケイ素水をプラスすれば、洗顔石鹸を「ケイ素入り」に変身させられます。
おわりに
ケイ素入りのサプリや水を上手に使えば、日常生活の様々なシーンで手軽にケイ素を補うことができますね。
「水分補給の時にケイ素をプラス」「スキンケアの時にプラス」など、自分のスタイルに合ったケイ素の補給方法を考えてみましょう。
無理なく毎日続けられる方法を見つけることが、イキイキとした素肌になる第一歩となるはずです。